「皆、おはようございます！そして、アーサーにティム。いらっしゃい！」

挨拶をしてから、僕は父様の近くにいるアーサーたちに目を向ける。

今日から、アーサーとティムとレオンさんは数日間この家に泊まるんだ。

「おう。おはよう……ルーチェ、今日から数日間よろしくな」

アーサーの言葉に、僕は「うん。よろしくね」と微笑む。

「今まで家の中を案内していたところなんだ。丁度終わったから早速特訓を……って言いたいところなんだけど、ちょっとノアの家事の手伝いをしないといけなくて……また呼びに来るから、それまで3人で話してていいよ」

「分かりました。アーサー、ティム……僕の部屋に入って来なよ！」

僕がそう言うと、アーサーとティムは頷いて僕の部屋に入って来た。僕を少しの間見てた父様は、微笑むと僕の部屋のドアを閉める。

「僕、アーサーとティムが来るの……ずっと楽しみにしてたんだよね。今日、楽しみで早く目が覚めてしまって……今まで、父様が買ってくれた本を読んでたんだ」

「相変わらずの読書好きなんだな……」

そう呟いたアーサーは、少しだけ考える様子を見せたあと「そう言えば、この世界でルーチェと初めて会った時から思っていたんだが」と僕を見つめた。