戦いの途中でルカさんとギルバートさんが戻ってきて、2人は戦闘に参加してくれた。

それから少しして、他の魔王たちがやってきて、魔王たちはルシフェルさんを拘束した。

そのまま、魔王たちはルシフェルさんを引きずってどこかへと行った。その間、ルシフェルさんは、観念したのか、やけに大人しかった。

「……終わった……んだよね?」

ルシフェルさんがいなくなって、静まり返った部屋にクラル様の声が響く。

「多分な。ルシフェルが逃げない限りは。魔王たちは、ルシフェルを魔王城にある牢に入れる気満々でいたから」

「はぁー、終わったぁ……」

ギルバートさんの言葉を聞いて、クラル様はその場に座り込んだ。

「クラル様、お疲れ様。かっこよかったよ」

僕がクラル様に声をかけると、クラル様は僕を見たあと、頬を赤く染めて僕から目をそらす。

「お前もかっこよかったぞ。僕、お前を気に入った。僕の側近になれ」

僕の肩に手を置いたギルバートさんを見て、クラル様はすぐに立ち上がった。

「駄目!ルーチェは、僕の家族だから!」

そう言って、クラル様は僕とギルバートさんを引き剥がす。

「お?嫉妬か?」

「違う!!」

「……ギルバートくん、あまりクラルをからかわないであげて……」