「そういうわけで、クラルを助けに行ったら、大魔王が仲間になりました」

「どうも。ルーチェの実の父親兼大魔王のルカ・クロウディアです。ちなみに、破壊神復活を企んでるのは僕ではなくて僕の兄です。よろしく」

父様は皆の待機する家に戻った後、皆に僕らが魔王城に行ってる間の出来事を話してから、ルカさんを紹介する。それから、ルカさんは皆に自己紹介をした。

「……クラルも戻ってきたことだし、これからどうしようか」

「あの……その前に、一旦状況の整理をしませんか?ルカさんにも、何が起こったのかを詳しく知ってもらう必要があると思います」

僕が発言をすると、父様は「それもそうだね」と頷く。

「そうしてくれるとありがたい。クロードくんやクラルくんから話を聞いたとはいえ、すべて把握したわけじゃないし……」

そうして、僕らは状況の整理を始める。今までの出来事の振り返り、いずなやエレナさん、そしてルカさんの話のまとめなどを、紙に書いてく。

「……ここでは、そんなことが起こってたんだ……」

「ビオラくんは、呪具の力の影響で様子がおかしくなっている」

「魔導師のビオラが、剣を持ってたから珍しいな……って思ってたけど、あれって呪具だったんだ……でも、あの呪具……一体どこで手に入れたんだ?」