レオンさんを見てたはずの視線は、いつの間にか床に落ちてて、手に力が入ってる。

『今の主人じゃ、難しいですね』

「うわ!カラスが喋った!!」

八咫烏の言葉に、2人は驚いた顔をした。

『……仕方ありませんね。強くなりたいなら……我々が与える試練を受けてください。覚悟は、ありますか?』

そう言って、八咫烏はじっと僕を見つめる。僕は「受けるよ。強く、なりたいから」と答えた。

『分かりました。詳しい話は、向こうで……それでは、行きましょうか』

八咫烏の言葉を最後に、僕の意識は途切れた。