ずっと、君と。

 純白のウエディングドレス姿で式場に入ってきた一花を見ただけで、あたしの涙腺は崩壊。

 指輪交換で泣き、誓いのキスで泣き。

 披露宴でも、登場シーンからずーっと泣いていたあたしを見て、一花にはケラケラ笑われたけど。

 花嫁が笑顔ならいいよ。今日の主役は、間違いなく一花だったんだから。



「でさ。超今さらなんだけど、いつまで俺は『由人先輩』なわけ?」

「え……と」

 は?! ほんと今さらなんだけど!

 っていうか、呼び捨てなんて恥ずかしすぎて全然ムリだし!

 ムリムリってあたしが言い続けたから、諦めてくれたんじゃなかったの?


「ま、俺んちに泊まりに来たときだけ『由人』って呼んでくれるのも、それはそれでいーけど?」

 そんなことを言いながら、由人先輩が甘い視線を送ってくる。

 一瞬にしてあたしの頬はかぁっと熱を持つ。

「だ……だって……呼び捨てじゃなきゃヤだって言うから……」