ずっと、君と。

 そんなあたしにとって、『結婚』なんてまだまだ雲の上の存在。

 一緒に住むってどういうこと?

 寝て、起きて、食べて、仕事行って、それで帰ってきたら家には彼がいて。

 そんな毎日が繰り返される。


 理屈ではわかっていても、あたしにとってはファンタジーの世界と同じくらい現実味のないものに思えた。

 そんな未知の世界に飛び込んだ一花のことを、あたしは密かに尊敬してる。

 そんな怖い選択、あたしにはまだムリ。

 多分、由人先輩も同じなんだと思う。

 今はサッカーが一番大事で、あたしはその息抜きのような存在。

 それでいいんだ。

 そんな関係が一番心地いい。