叱られた冷淡御曹司は甘々御曹司へと成長する


 「隣にいた須藤さん?」

 「もう。やっぱり全然覚えてないのね。受付の須藤さんよ。もう少し、会社の女性にも興味を持って。そうしたら、実は素敵な女性がたくさんいることにきっと気付くから」

 「いや、いい」

 「え?」

 「そろそろ送っていこう。明日も早いだろ。明日は花の日か?」
 
 「そうだ、秘書の方が言ってた、花の予算の件は……?」

 「ああ、とりあえず今月やってみて値段を出してこい。それを見て許容範囲か逸脱しているか話して調整してもらう。前に飾っていたものの画像見たよな。あれを見ればお前ならわかるだろ?」