「そうですかね?ほとんど先ほどのように言い合って喧嘩してるだけなんですよ」
「喧嘩するほど仲がいいって言いますよね。他人行儀な玖生様の壁をお嬢さんがなくしているように見えました。あ、このことは内緒でお願いしますね」
玖生が戻ってくるのが見えて、運転手さんは人差し指を口元に当てて、去って行った。
「どうでした?」
「ああ。大丈夫そうだ。ただ、お任せになるが、いいな?」
「ええ。こんな店構えのお店ですもの、何が出ても美味しいんでしょうから……」
「ああ。旨いぞ」
「楽しみ。じゃあ、お願いします」
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