叱られた冷淡御曹司は甘々御曹司へと成長する


 「そうだよ。彼もDランクだったけど、今日のことでCランクに格上げしてやってもいいかもね。今度私のこと庇ってくれたらのはなしだけどね」

 須藤さん面白すぎ。私はおかしくて笑ってしまった。でも、やっぱり庇ってくれたんだと嬉しかった。

 今度会ったらお礼言わないといけないかな。

 その日の終業前。
 玖生さんの秘書の人が内線で連絡してきた。

 「織原さん。お時間あれば少し上に上がってきてもらえますか?」

 「なんでしょう?」

 「お花の件です。すべてお任せといっても、一応契約したほうがいいか、ご相談したいんです。花の入荷にかかる費用の問題もあります」

 「わかりました。どちらへ行けばいいですか?」