月曜日。 迎えの車に乗ると、朝からオーラ全開の御曹司が座っていた。よく見るとやはりイケメン。そして、目の色が前と違う。他人を見る冷たい目ではなくなっていた。 「……よかった」 まずい、心の声が漏れてしまった。 「……何がよかったんだ」 チラッとこちらを見て聞く。 「い、いえ。何でもありません」 「ろくなことじゃないな。君ははっきりしてるからおどおどすると何か隠してるとわかるんだ」 むかつく。相変わらず嫌な人ね。