「別に同じ所へ行くんだし、初日だから一緒に行った方がわかりやすいだろ。紹介できるし……」
「だから、あなたの知り合いだとなると、色々面倒が……」
「面倒なことにならないよう気をつけてやるよ。それならいいだろ?」
何それ?そんなことできないでしょう。おばあちゃんが心配そうに見ている。ああ、もういいや。
「わかりました。明日だけお願いします」
「わかった。八時くらいには迎えに行くからそのつもりでいてくれ」
「はい。よろしくお願いします」
そう言って、迎えに来てくれると言うと、おばあちゃんはまた心配そうにしている。まあ、そうだよね。なんだかよくわかんないけど、働き出したらどうせこっちのものよ。



