祖母は心配して夕食時に話の内容を聞いてきた。
それで、受付の仕事のことを話した。大奥様の推薦をもらえるとのことだと話すと心配そうに見ている。
「それだけ?そうじゃないでしょ。だって玖生さんがかけてきたんだから……」
「とりあえず知り合いからはじめることにするわ」
「何を?お付き合いするってこと?」
「ううん。そうじゃない。とにかく、彼が女性嫌いを治せるように私がお手伝いするってことらしい」
「らしいって何よ」
「大丈夫。おばあちゃんが心配するようなことはおきない。私だって好みがあります。それに、受付はいいとして、エントランスの花も任されたの。花もうちの取引先から卸していいっていうのよ」



