叱られた冷淡御曹司は甘々御曹司へと成長する


 「私にメリットがありません」

 「君のメリットをこれから話す。君はうちの本社ビルで受付として就職できる」

 「え?」

 「受付にひとり空きがある。すぐに埋まってしまう人気ポストだぞ。特別に君がよかったら推薦してやろう」

 また上から目線。受付なんて別に結構ですけど。
 
 「それで、俺としては受付だけでなく、エントランスなどの花も君に任せたい。今までの契約先と丁度満期になるのでな。それも別途給料に反映させる。花の入手先なども君に任せてもいい。どうだろう?」

 「花?本社のメインエントランスを任せてくれるの?」

 「なんだ、受付よりやはり花の方がいいんだな」

 「場所がいいので、出来ることならやりたいわ」