二人を残して俺は急いで車へ向かった。
「崎田。すまん、遅れた」
「……坊ちゃん。急ぎますよ」
携帯を見るとおばあさまからメールが来ていた。噂のことか……おばあさまは社交界に出入りするし、色々耳にするからおそらく知っているはずだ。
夜にでも屋敷で話しましょうと返信し、仕事へ戻った。
その夜。
おばあさまから呼ばれて部屋へうかがうと、座るように促された。
「玖生さん。由花さんとは結婚前提にお付き合いしていると噂が流れています。どういうこと?私に報告が先でしょ?」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…