「ううん。困ったことじゃない。そうね、少し困ったけど決めたの」 「何を?」 「それを夜話すんでしょ、玖生さんの話も聞かないとね」 「……」 「また、お前のところに行っていいか?遅くならないようにするから……」 「無理しないでいいのよ。今すごく忙しいんでしょ。私がここにもう一度来るわ」 「お前、どうして仕事のこと知って……」 「ふふふ。疲れたらまた元気になれるよう抱きしめてあげるね」 そう言うと、すごい力で彼が私を抱き寄せた。ぎゅっと抱きしめられた。