「苦手や食べられないものはないの?」 「ピーマンが嫌いだ」 「ええ?小学生みたいね。まあ、いいわ。ピーマンはないから心配しないでね」 「ああ。三十分で行く」 「はい。気をつけて来て下さい」 由花は急いで冷蔵庫の中にあるものを見た。 家にいることの多い祖母は何かすぐに作れるように冷凍していたり、野菜などは常に買ってあった。 由花は時間も遅いので、小鍋に鍋焼きうどんを作って待っていた。 駐車場前の砂利道に車の入ってきた音がした。 急いで玄関へ迎えに出た。