「……あの」
 
 「君はこの話どう思ってる?」
 
 相手へ聞く前に、まず自分で答えたらいいのに……。私は顔に出ていたかもしれない。

 「ああ、すまない。俺のことは少し話してあると祖母が言っていたから、甘えていたかもしれない。君に興味がないとかではないんだ。ただ……」

 「……お見合いではなく、知り合いになって、女性不審を少しでも治してあげてと言われて来ました」

 池の前で立ち止まり、話す。

 「……祖母が俺を心配してそちらに話を持っていったんだろう。迷惑かけてすまなかった。すぐに結婚を望んでいるなら、別な良い人をこちらで紹介しよう」

 私は彼を見上げ、目を合わせ話をした。