午前中にほとんど回ってしまった。お友達にこれまた勧められたという素敵なレストランで食事をした。 「とても美味しかったです」 「ああ。気に入ってもらえてよかった」 「このあとはどうしますか?まだ、少し早いですけど……」 「由花。寄りたいところがあるんだが、行ってもいいか?」 「ええ、もちろんいいですよ」 どこに行くんだろう。しばらく行くとずいぶんと緑が多くなってきた。 「どこへ向かっているの?」 「俺の思い出の場所だ」 「え?」