これはダメだ。
こんな状態で岸井くんには会えない。
帰ろう……
帰って……
どうしよう。
聞くの?
私は人間じゃないのって?
そんなの
ピーッ!!
『あっ、ちょっ』
音楽が流れていたスピーカーが突然騒がしくなる。
そして
『月城玖遠』
「っっ」
岸井くん!!
スピーカーから岸井くんの声が。
呼ばっ
呼ばれてる!?
なんで!?
っっ。
納谷さんからもう聞いているはず。
人間じゃないのか?と問われるのだろうか。
それに私はどう答えたら良いの?
悍ましいものを見るような目で見られたら
『昼飯を預かっている。さっさと来い』
……昼飯?
そうだ、岸井くんがパンを買ってくれているんだ。
場所を言わないのは、立入禁止の場所だから。
『コラッ!!岸井!!』
「!!」
『ヤベ』
そんな会話の後、スピーカーは沈黙した。
……行こう。
罵られてもいいや。
岸井くんの声を聞いたらただ
会いたかった。


![少女と過保護ーズ!![完]](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.808/img/common/cover/sig0andblekg007.png)