偶然?必然?運命です!


ドッドッドッドッドッ!!



心臓が早鐘を打つ。 


真摯に見つめてくる漆黒の瞳に、真っ赤な顔をした私が映ってる。


金縛りにあったかのように、身体が動かない。


視線を逸らせない。















囚われるーー。



自然と近づく顔。



キスの出来る距離。




「……その瞳ーー」


「……瞳?」


「色」


「色?」



色とな?


おもわずパチクリと瞬きをすると




「あ」


「?」


「……いや、なんでもない」


「?」


「瞳の色が金色だったなんて……な」



何かを呟いたけれど、声が小さくて聞き取れなかった。



男の人は頭を軽く振ると、私を下ろす。



……クッ。



ずっと抱き上げてくれてた良かったのに。



なんて思うもそんなことは言えるはずもなく……。



そうだ!!



お礼!!



お礼をまだ言ってない!!



パッと顔を上げ、男の人を見る。




「……」




……ぐぅ。


カッコイイ。




「あのっ」


「そういえばアンタ、何か持ってなかったか?」


「ほ?」




両手を見る。



アレーー!?



大事に持っていたはずのオムツがないのですがー!?




「オムツ!!」


「オムツ?」



さっきまでは確かに持ってた!!



引っ張り上げてもらう時に、手を離してしまった!?



なら……



クルッと男の人に背を向けた瞬間




「あっ」


「?」



男の人が声を上げた。



えっ!?


私、何かした!?


慌てて振り返ると、目が合うもバッと逸らされる。


なんで!?


って、男の人の耳がほんのりと赤くなっているような……?