今日この日この瞬間より清々しい朝はない。
 私が身をもって保証しよう。

 普段はしないグロスも薄く引いてみたりなんかして、テンションはもう軽く最高潮に達している。



「めちゃくちゃ浮足立ってんじゃん」
「だって!お菓子の勉強ができるって思うと、今さらわくわくしてきちゃってさ」



 知世が、今にも走り出しそうな勢いの私を見て呆れたように笑った。

 そういう知世の方こそ、いつも遊びに行く時よりお洒落な格好でばっちりとキメている。準備は万端(ばんたん)な模様。

 どうやら二人そろって、プチ旅行気分らしい。



「じゃあ、行きますか」
「行きますかっ!」



 私は知世と顔を見合わせると、大きく頷き合って改札を通った。

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