その情報(・・)を知ったのは、数分前。


 私、瀬名(せな) 初華(いちか)は、発狂しかけていた。
 もちろん、心の中で。





「ほんと、お似合いだよねぇ」


 のほほんと特大爆弾を投下した知世(ちせ)は、自分の発言の重大さに気づいていない。
 いや、気づけ!

 声のボリュームを最小にして問い詰める。



「それ、本当?」
「信頼度100パーのガチ情報デス」



 キラーン☆とピース付きで決める知世。
 
 それを半分無視しつつ、私は両手で頬を挟み包む。


 いつの間に。
 そんな風潮、あったっけ?

 
 
玲奈(れいな)、片想い成就、おめでと〜」


 ちょうど教室に入ってきた玲奈ちゃんが、早速女子たちに囲まれ面食らっていた。