私の彼は御主人様

『気にするな。僕の所有物だ』


『…失礼します』


ルシルさんが歩き出すと同時に優さんが走ってあたしの前まで来た。


『あのっ、これ私の携帯番号。何かあったら電話してね』


『え』


そう言うとあたしが何か言う前に待っているルシルさんと一緒に行ってしまった。


『ノワール…』


なんだかルシルさんの事は聞いちゃいけないような気がして何も言えない。


『帰るぞ。次はアイスだ』

そう言ってノワールはあたしの頭を軽く小突いた。