私の彼は御主人様

サングラスをしているルシルさんはどんな表情をしているか分からないけど。


なんだかピリピリした空気が流れている。


『ルシル』


優さんの顔色が悪い。


(どうして? ノワールとルシルさん、知り合い? )


『俺はもうそちら側の住人ではないので』


『嘘をつけ。お前は有名人だ…色々な意味で…あの方のお気に入りだしな』


『友人として付き合っています』


『また会う事もあるだろう』


ルシルさんの視線があたしに移ったような気がした。

『そちらのお嬢さんは?』