私の彼は御主人様

『そうなんですか? じゃ優の後輩でもあるな』


優さん、にこにこしてる。

『応援してます。握手して下さいっ』


『俺で良ければ』


(明日ユリに報告しなきゃ)


『じゃ、行こうか? 』


ルシルさんと優さんが頭を軽く下げで歩き出そうとしたその時。


『待て』


ずっと黙っていたノワールが口を開いた。


『ルシル ジェイ サイファー』


ルシルさんが足を止める。

『僕はノワール、同郷だ』