『そりゃ 西園も心強いですね。あいつ一人暮らしだし、頼れる人がいると』


『ええ』


『じゃ、失礼します』


傍目にはなごやかな会話をしているように見えるが、そこには異様な緊張感があった。


鳴海は一瞬鋭くノワールを見ると足早に保健室から去っていった。


『奴は…』


瞳を伏せて考えていたノワールだがしばらくすると怪我をした男子生徒や気分の悪い女子生徒がが来たので考える余裕はすぐなくなった。