先生が心配そうにあたしの顔を見た。


『おい、顔赤いぞ。熱あるんじゃねぇの? 』


『あのっ、大丈夫ですっ!もう元気なんで教室に帰りますっ』


あたしは頭を下げると保健室から逃げ出した。


保健室に残されたノワールと鳴海。


『西園はノワール先生の親戚だそうで』


『ええ』


にっこり笑うその表情は一分の隙も無い。