私の彼は御主人様

『でも…律は側にいてくれると言ってくれた。俺の心を開いてくれたんだ』


『律が、そんな事を』


『心配するな…俺に対する気持ちは多分母親が子供に持つ気持ちと同じだ。母性愛? っていうのか? 気づいていないと思うけどな』


ルージュがノワールの肩を叩く。


『律が本当に好きなのはお前だ、ノワール』


『お前』


ノワールがルージュを見詰めた。


『それでも、もう少しだけ…律と過ごしたい…1日の数時間いや、数分でもいい。頼む』