私の彼は御主人様

『…うっ』


ルージュが息を漏らして緊張するのが分かった。


(ノワール、怒るかな? でも本当にあたしはどっちも大事だし、好きなんだ)


『良い匂い。ルージュもノワールも』


良かったな…本当に。


あたしはすぐに深い眠りに落ちていった。


『信じられねぇ』


眠りについた律の顔を見ながらルージュは囁く。