私の彼は御主人様

『律とルージュは家に帰るがいい。ただしケルベロスも一緒にだ…異存はないな? 』


魔王様が静かに、でもはっきりと宣言するのであたしは思わず反論しようと口を開きかけたけどルージュに止められてしまった。


『いいんだ律、俺はお前にそれだけの事をしたんだ』

『でも…っ』


『では参りますので私の背中に触って頂けますか? 』

ケルベロスの前足がそっと触る。


『では 満月に会おう』


あたし達は魔王様や皆に挨拶して家に帰った。