私の彼は御主人様

ビリビリッ。


ルージュが制服のブラウスを左右から乱暴に引きちぎった。


(…どうしたら心を開いてくれるんだろう? )


ふと 視線を上に上げると木の枝にいるケルベロスが今にも飛びかかりそうな体勢を取っていた。


(駄目っ! )


目で必死に合図する。


(ケルベロス、まだ…もう少し時間を)


暫くケルベロスは迷ってたけどなんとか思い止まってくれたみたい。