私の彼は御主人様

『…つっ』


『だから…あたしじゃ駄目かな? 側に居させて欲しい。』


『同情か? 』


ルージュの顔が下を向いているからどんな表情をしているか分からない。


『同情? 違うよ。だって言ってたじゃない…お前は俺、俺はお前…って』


一息ついて続ける。


『ノワールはルージュでもあるし、ルージュはノワールでもある…あたしどっちも好き…だから』