私の彼は御主人様

『ケルベロス』


黒猫が魔王の傍らに佇んでいた。


『はい。マスター』


『律を護れ。全力でな…しかしぎりぎりまで手を出すなよ? あの女ならルージュを何とかするかもしれん』

『仰せのままに』


ケルベロスはあっという間に闇に消えた。


『本来なら俺が行きたい所だか、奴はすぐ気づくだろうからな』


『魔王ぐらい強大な力だったら魔界の住人だったらすぐ気づくって』


ルシルが言った。