(嘘…ルージュがあたしを)


『ヴァンパイアは女を心から愛するとその者の血しか受け付けなくなる』


『…と言うことは? 』


先生がごくりと唾を飲んだ。


『ルージュは律の血しか飲めない。と言う事だ』


『でも』


優さんが心配そうに言った。


『そのルージュって言う人今まで恋した事ないんでしょ? 』


『ああ。奴も今頃さぞ困惑している事だろう』


『しかし奴が危険な事には変わりない。何かあったら俺は迷わす奴を倒す』