私の彼は御主人様

あたしを真っ直ぐに見詰めてはっきりと言う。


『だっ…駄目ですっ! ルージュは寂しいんです、誰かに一緒に居て欲しいだけなんです! だからあんな事』


(それに)


『中にはノワールも居るのに! 』


『しかし…』


魔王様は眉間に深い皺を刻んで黙り込んでしまった。

『このままでは次の犠牲者が出るかもしれん』