私の彼は御主人様

律は無事に逃げる事が出来ただろうか?


彼女が無事なら俺は…。


一瞬、諦めに似た感情が沸き起こる。ルージュは危険だ、このまま狩られた方が良いのではないか?


しかし…僕が死んだら律は泣くだろう。泣かせたくない。


だから、足掻いてみよう。

ノワールは周囲を見回して言った。


『居るんだろう? 出てこい』


すると木陰から三人のハンターが姿を現した。


一人はボウガン、もう一人は長い鞭、最後の一人はナイフを持っている。


『お前に恨みはないが狩らせてもらう』


『分かっているはずだ』


『中の奴...ルージュは危険...封印、やばい』