私の彼は御主人様

『ハンターだ』


『先生? 』


『違う。今すぐここから離れて家に帰るんだ』


『でも』


『行くんだ…約束しただろう?』


『ノワール…』


『早く行けっ!!!』


今まで聞いた事のない厳しい声にあたしは弾かれたように走り公園を出た。


何かあったら電話するように言われて最近知った鳴海先生の携帯番号の短縮ボタンを押す。


呼び出し音が鳴る。


(先生! 早く出て)


手が震えている。