私の彼は御主人様

『安心しろ、ここら一帯は俺が結界を張った。お前一匹殺しても何の騒ぎにもならん』


ノワールを殺す、って事?


『先生、止めてよ』


『いーや止めない! 俺はハンターだ。そいつはS級ランクの極悪な奴だ。狩らせて貰う』


(何も悪い事してないのに)


『先生のばかっ! ノワールは悪い事してないっ! 』


『おまっ、先生に向かって馬鹿とはなんだ。そいつじゃない…中にいる奴が激ヤバなんだよ』


『律…僕から離れろ』


ノワールが静かに言った。

『ぜっったい…やだ』


困った顔のノワールを無視して先生を睨む。