私の彼は御主人様

チクッとした痛みと同時に感じた事のない感覚が襲って来た。


『な、にっ?』


背中から腰に掛けて電気が走ったような甘い痺れが駆け抜ける。


『ひあっ…』


ノワールの喉が鳴っている。


多分あたしの血を飲んでいる音。


『んぅ…っ』


怖い。


どこかに連れて行かれる。

ノワールの空いている指先があたしの髪を弄ぶ。