私の彼は御主人様

『同意の上ならまだしも嫌がる女に無理やりとは美しくないぞ』


『ごめんっ』


先輩はあっという間に保健室から出て行ってしまった。


『こら。律』


『はいっ! 』


一センチぐらい飛び上がったような気がする。


『貴様は隙が有りすぎだ』


『ごめんなさい』


(…でも不可抗力なんだけどなぁ)


『まったく、人間の女はいきなり花が咲くように美しくなる…僕は心配だ』


『人間って、あたしの事?』