私の彼は御主人様

『助かった、ケルベロス』


『いえ。律様、お初にお目にかかります。私ケルベロスと申します』


黒猫が膝に小さな前足を乗せて挨拶してきてあたしは驚く。


『あ。こんばんは』


そのケルベロスは猫の顔で微笑んだ。


(猫って笑えるんだ)


『ケルベロスは地獄の番犬。我らが王の片腕だよ』


『律様が居られますとノワール様は優しい感じになられますね』