私の彼は御主人様

『魔王の犬か…うぜぇ』


『ノワール様っ! しっかりして下さい! 』


一瞬にして小さな黒猫はあり得ないくらい大きな犬になって吠えた。


黒い艶々した毛皮。


口からは白い煙のようなものが出ている。


『暴れるだけでは駄目です。精神を集中するんです』

低く唸るケルベロス。


『余計な事を…ちっ…律、またな』


そう言ってルージュは瞳を閉じた。