外へ出ると


辺りはすっかり夜で。


どこから来たのか、桜の花びらが舞っていた。



「あれ?もしかして…ユーキっ!?」


「おー!?タケか?久しぶりだな」


タケさんと言う人は、悠紀さんの隣にいるあたしを見る。


友達かな…?


「おっまえ、そんなキレーな子とこんなとこで何してんだぁ!?どーゆー関係?」


賑やかな人だなぁ…


「お前、ウルサイ。ほのかは俺の婚約者だよ」


ええっ……



「うらやましい…。ほのかちゃんって言うんだ?よろしくね〜」


タケさんはあたしに手を差し出す。


グイっ


え……


あたしは悠紀さんに引っ張られてた。


「ばあかっ。そー簡単にほのかに触らせねーよ」


ゆゆゆ悠紀さんっ!?


「ほのか、行こ」


「え、あ、はいっ」