しばらく立ち止まって彼女たちの言会話をを頭の中繰り返す。みんなの前で宣言する小柴さんの『狙ってみようかな』が牽制なら、ほかの子が言った『無理目』だって『迷惑そうだった』も牽制な気がして、栄司は女の子にとって小柴さんと言う通りみんな高嶺の花扱いなんだなぁって。
小柴さんも、憧れの気持ちが好きに変わったんだろうか。きっとみんなの前で好意を口にできるほど自分に自信があるんだろう。
結局私はこの日一番大きなため息を吐いて、昼食をコンビニで済ました。
栄司は告白されたらどうするんだろう。栄司、『3か月なんてあっという間でこの3か月は普通に生きてても彼女出来ないと思うし、俺にとってはゆとり期間だからいい』って言ってたくせに。全然じゃない。いったいどれだけモテるのよ。理不尽な苛立ちを栄司に向けた。
小柴さんと並ぶ栄司を思い出すと、小柴さんにまんざらでもない笑顔を返す栄司が浮ぶ。そりゃあ、小柴さんも好きになっちゃうよね、と。そりゃあ、好きになっちゃうよ、私だって。私への態度の場合は関係性的に深い意味は無かったって言われたらそれまでだけど。
告白を決めた決心がライバルの出現でぼやけて来る。私の悪い所だ。小柴さんなら、ライバルが出現したら先手必勝とばかり怯むことなく戦いそうなのに。
……もう後悔はしたくない。栄司がモテることなんてわかってたことじゃない。
好き。
加賀美くんの時みたいに……なりたくない。見ているだけだったから、ちゃんと伝えなかったから、片思いに終わったんだ。そうだ、もう加賀美くんを見ても何も思わなかった。隣に栄司がいたから。私は栄司が好きだから。
小柴さんも、憧れの気持ちが好きに変わったんだろうか。きっとみんなの前で好意を口にできるほど自分に自信があるんだろう。
結局私はこの日一番大きなため息を吐いて、昼食をコンビニで済ました。
栄司は告白されたらどうするんだろう。栄司、『3か月なんてあっという間でこの3か月は普通に生きてても彼女出来ないと思うし、俺にとってはゆとり期間だからいい』って言ってたくせに。全然じゃない。いったいどれだけモテるのよ。理不尽な苛立ちを栄司に向けた。
小柴さんと並ぶ栄司を思い出すと、小柴さんにまんざらでもない笑顔を返す栄司が浮ぶ。そりゃあ、小柴さんも好きになっちゃうよね、と。そりゃあ、好きになっちゃうよ、私だって。私への態度の場合は関係性的に深い意味は無かったって言われたらそれまでだけど。
告白を決めた決心がライバルの出現でぼやけて来る。私の悪い所だ。小柴さんなら、ライバルが出現したら先手必勝とばかり怯むことなく戦いそうなのに。
……もう後悔はしたくない。栄司がモテることなんてわかってたことじゃない。
好き。
加賀美くんの時みたいに……なりたくない。見ているだけだったから、ちゃんと伝えなかったから、片思いに終わったんだ。そうだ、もう加賀美くんを見ても何も思わなかった。隣に栄司がいたから。私は栄司が好きだから。



