おともだち

「周りが気を使うとか、何かあったらちょっとゴシップネタになるとかあるだろうけど、周りも大人だし察してくれる。悪いことしてるわけじゃないし。うちの会社夫婦で働いてる人もいるし。そういうの気にして、今の相手逃す方が嫌だもんね。向こうも同じ気持ちだから成立してるんだけどさ」

 写真の中、仲よさそうに顔寄せ合う二人が微笑ましい。そして、羨ましくもあった。奈子の好みに添ったステキな人だ。

「羨ましい」
「……うん。多江も、付き合うの向いてないとか自己完結してないで、相手といいペース見つけていけばいいじゃん。一時期こう思ったから、これからもこうしなきゃってこと無くて、ケースバイケースで。頭じゃなくて心で! セフレ、向いてなかったのわかったでしょう? 」
「……うん」
「そうそう。今日はあとちょっと寝てな。熱は下がったけど、考えすぎるとぶり返すかもしれないし。考えても仕方ないことは考えない。どうせ答え出ないんだから。多江の事どう思うかは栄司くんに聞け! 」
「わかった。聞く。栄司に聞くよ」
「告白っていうんだけどね、それ」
「……知ってる」
「ははは。じゃあ、健闘を祈る。食べ物色々冷蔵庫入れてあるし、ドアカギ閉めとくね。起きたらドアガードだけしときな。じゃあ、何かあったらまたメッセージ送って」
「ありがと、奈子」
「んー」

 奈子がドアのカギを閉める音が聞こえ、足音が遠ざかっていく。

 そうだよ、告白……栄司に好きだって言わなくちゃ。うとうとしてくる。

 あ――……、加賀美くんに奈子を紹介しようと思ってたのに――……ダメになっちゃったな。