楽しみにしていた多江との週末の予定はキャンセルになった。キャンセルの予定は不明のまま。ただ。週末の予定は無理になったからなしにして欲しいとメッセージが入っただけ。キャンセルされた日に誘うのは無駄だし、いつも会ってる平日にまた誘いがあるだろうと思っていたがそれもなかった。
多江の部署は今週忙しいのだろうと思って、遠慮した。俺と多江は元々普段の何気ないことを電話したりメッセージしたりすることは全くと言っていいほどない。多江からの約束の取り付けとそれに対しての返事、何時に着くとか着いたとか、今どことか、そんな履歴しかなかった。
――金曜。
随分と長く感じた1週間だった。
昼は誰かと行くことは無くなった。やっぱりあのテンションはキツイ。休憩にならないもんな……。イメージを払しょくできたかはわからないけど、多江にさえ伝わればいい。
結局多江と二人でランチに行けなかったことは残念に思いながら、息抜きに会社の人が少なそうな店を選んだ。
席に着いて、注文を終えると一息ついた。……はぁ、一人は楽だわ。
ぼーっとしていると、ちょうど店に入って来た人と目が合った。知らない人でホッとするが、ぺこり会釈され、もう一度顔を確認する。誰、誰だ……あ!認識と同時に会釈を返す。加賀美だ、加賀美と一緒にいた人。え、っと。いいよな声かけて同席とかしなくて。知り合いじゃないし。何となく気まずくてそっちに目を向けないようにしたが、彼女は俺の隣の席に座った。は、何で?店内を見回すと他に空席はなく、不可抗力かと安堵する。自意識過剰だっての、俺。
その通り彼女が話しかけてくることも無かった。そりゃそうだ。そんな関係じゃないのだから。ただ、隣りの席に微妙な知り合いがいるというのはいくらかリラックスできない感がある。
多江の部署は今週忙しいのだろうと思って、遠慮した。俺と多江は元々普段の何気ないことを電話したりメッセージしたりすることは全くと言っていいほどない。多江からの約束の取り付けとそれに対しての返事、何時に着くとか着いたとか、今どことか、そんな履歴しかなかった。
――金曜。
随分と長く感じた1週間だった。
昼は誰かと行くことは無くなった。やっぱりあのテンションはキツイ。休憩にならないもんな……。イメージを払しょくできたかはわからないけど、多江にさえ伝わればいい。
結局多江と二人でランチに行けなかったことは残念に思いながら、息抜きに会社の人が少なそうな店を選んだ。
席に着いて、注文を終えると一息ついた。……はぁ、一人は楽だわ。
ぼーっとしていると、ちょうど店に入って来た人と目が合った。知らない人でホッとするが、ぺこり会釈され、もう一度顔を確認する。誰、誰だ……あ!認識と同時に会釈を返す。加賀美だ、加賀美と一緒にいた人。え、っと。いいよな声かけて同席とかしなくて。知り合いじゃないし。何となく気まずくてそっちに目を向けないようにしたが、彼女は俺の隣の席に座った。は、何で?店内を見回すと他に空席はなく、不可抗力かと安堵する。自意識過剰だっての、俺。
その通り彼女が話しかけてくることも無かった。そりゃそうだ。そんな関係じゃないのだから。ただ、隣りの席に微妙な知り合いがいるというのはいくらかリラックスできない感がある。



