「やっぱり、告白されると好きになるの? 」
「……え? 」
栄司に告白を考えていた私は疑問がつい口をついて出てしまった。
「気になってしまって、ごめん」
「いや、全然謝ることじゃないけどな? うん。俺はね、何か一生懸命伝えようとしてくれんのが可愛く見えて、じゃあつき合おうかって言った。嬉しかったよ、単純に。そんな直ぐに好きには慣れないけど、一緒に過ごすうちに情も湧いてくるし、気持ちの逆転は起こるね。はは」
加賀美くんは少し照れ臭そうに笑った。
「そっか、そうだよね。私さ、告白できなかったこと後悔したんだ。告白してたらどうなったかなって。それ、思い出した」
「あー、そうだな。俺も、俺から誘ったんだから気があるの伝わってるよな、みたいな曖昧なことしちゃったもんな。悟れって傲慢だったかも。違うか、根性なかっただけか。チキった。あの時言えばよかったな」
「私は確かに好きな人がいたけど、それが加賀美くんだったわけだからね。あの日答え合わせ出来てたらまた違った未来があったかもしれないもんね。そっか、そうだよ」
後悔したくない、今回は。今度ばかりは。
「そうだな、次に生かすってやつだな。恋愛ってそうだもんな。そうやって経験していつかこの人! って相手に出会う。で、今までのノウハウをここぞとばかりに生かす! 」
言い方が面白くて、つい吹き出してしまった。
「意外にロマンチストだね。この人! だなんて」
でも、そうだなって思う。あの頃には戻れないし、私の感情も加賀美くんの感情も変わってしまっているのだから。
加賀美くんはうーんと顎を擦った。
「……え? 」
栄司に告白を考えていた私は疑問がつい口をついて出てしまった。
「気になってしまって、ごめん」
「いや、全然謝ることじゃないけどな? うん。俺はね、何か一生懸命伝えようとしてくれんのが可愛く見えて、じゃあつき合おうかって言った。嬉しかったよ、単純に。そんな直ぐに好きには慣れないけど、一緒に過ごすうちに情も湧いてくるし、気持ちの逆転は起こるね。はは」
加賀美くんは少し照れ臭そうに笑った。
「そっか、そうだよね。私さ、告白できなかったこと後悔したんだ。告白してたらどうなったかなって。それ、思い出した」
「あー、そうだな。俺も、俺から誘ったんだから気があるの伝わってるよな、みたいな曖昧なことしちゃったもんな。悟れって傲慢だったかも。違うか、根性なかっただけか。チキった。あの時言えばよかったな」
「私は確かに好きな人がいたけど、それが加賀美くんだったわけだからね。あの日答え合わせ出来てたらまた違った未来があったかもしれないもんね。そっか、そうだよ」
後悔したくない、今回は。今度ばかりは。
「そうだな、次に生かすってやつだな。恋愛ってそうだもんな。そうやって経験していつかこの人! って相手に出会う。で、今までのノウハウをここぞとばかりに生かす! 」
言い方が面白くて、つい吹き出してしまった。
「意外にロマンチストだね。この人! だなんて」
でも、そうだなって思う。あの頃には戻れないし、私の感情も加賀美くんの感情も変わってしまっているのだから。
加賀美くんはうーんと顎を擦った。



