>ってか、今日これから会おうぜ。どうせ学校サボるんだろ?

<ダーメ♪あんたヤルことしか考えてないじゃん。

>そんなことねぇって。お前とはなんか話も合うしさ、そろそろリアルになってもいい
かなって思ってさ。

<はいはい。それより、これ早くなんとかしてよ。急にダウンロード出来なくなっちゃったんだよね。

>ポートの開放とかちゃんとやったか?

<何それ?あたしにわかるわけないじゃん。ってか、いつものでちょちょっとやって。

>またかよ・・・、結局俺って都合のいいただの便利屋じゃね?

<感謝してるよ。チュッ♪


 「使い道あるだけでもありがたいと思えっつーの」
 
 冬音(ふゆね)はそう吐き捨て、PCのメッセンジャー画面に向かって中指を立てた。