☆ネット恋愛と音楽の物語☆Sepia Color Filter~セピア色の今~

 彼はどんな話の最後にもいつも決まって

 「まあ、日本人のお前にはわからないだろうけどさ」

 と付けたした。
 
 機嫌のいい時には片言の日本語で、そうじゃない時はスランギーなフランス語で。
 
 それがあたしに対する彼の口癖だった。