☆ネット恋愛と音楽の物語☆Sepia Color Filter~セピア色の今~

 あの独特の接続時間―――
 
 その切れ間に交わった好きでもない男の指先で背中を無意味に愛撫されている時の感覚をなぜか忘れられない。
 
 世界が革命的に拡張した様な感じがした。
 
 自分の体にそんな電波を受信するチャンネルが備わっていたことに気付く快感。
 
 そんな場所が自分の中にあったなんて―――